がん相談ノート

がん患者さんの相談を日々受けている記録と呟き

遺言をどう書いたらいいのか

相談者

松山あきこさん、50代、緩和ケア病棟に入院中

病気の進行についてよく理解されている

現在食欲もあり副作用もなく穏やかに過ごせているとのこと

 

相談内容

遺言を遺した方がいいのか、書くならどんなことを書けばいいのか

 

支援内容

松山さんの病室に伺い対面で支援。

まずは松山さんがご自身のこれまでの病気の経緯、どのように考え決断をしてきたかなど淡々とお話をされる。

緩和ケア病棟の食事が身体に優しそうなものが多いけどお肉が出ないのがちょっと不満と明るくおっしゃられる。

 

しばらくしたところで家族(夫、10代の子ども二人)に遺言を遺した方がいいのかもと思うが何を書いていいのか思い浮かばない、他の人は何を書いているのかしらとおっしゃられる。

 

「これまで私が支援をしてきた例として個人として感じたことでお話していいですか?」と了承を得る。

  • 「5,7,5などで詠まれたもの」でどう解釈していいか相談された事例があったこと。
  • 患者さんが亡くなったあとの未来を生きる家族に「こうあってほしい」と願うことがあまりにも具体的である(例えば東大理Ⅲにはいってほしいとか、医者になってほしい)と家族が縛られ辛い思いをすることもあること。
  • どんな最期であっても家族は「もっとこうすればよかった」と後悔したり悲しみを感じることもあるとおもうのでできれば「こうしてくれれば良かったのに」と責めるようなことは書かずに支援に感謝するような文面がいいのではと思うこと。

をお伝えした。

 

まとめとつぶやき

松山さんとその後、便箋を買いにいったけれど書くことなく天国に旅立たれました。

ただ亡くなられる直前まであまり痛みを感じられず、意識もしっかりされていたこともありご主人やお子さん方とたくさん言葉を交わされていたので「それでいい」と思われたのかもしれない。