がん相談ノート

がん患者さんの相談を日々受けている記録と呟き

副作用を医師に訴えても「様子をみましょう」で済まされる

相談者

高井さちこさん、50代前半

手術、抗がん剤治療を受けられ経過観察中

 

相談内容

立ち上がるときに足の裏に強い痛みが走るのが苦痛である。

歩き始めると痛みが軽快する。

副作用か後遺症ではないかと主治医に何度も伝えるが「様子をみましょう」しかいってもらえない

 

 

支援内容

高井さんに痛みを伺うと「立ち上がることが恐怖に感じる」くらいのストレスを感じられている痛みのようでした。

 

抗がん剤の副作用でこのような症状がでているのか、それとも別の疾患か、別の疾患ならどの診療科に行けばいいのかを教えてもらいたいとのことでした。

 

高井さんに他の診療科を受診されたりしましたか?と伺うと、「まだ」とのことでした。

抗がん剤の副作用だと強く思っているようでしたので自分から別の診療科を受診しようと思っていなかったようです。

 

そこで紙に「足がどのようなときに痛いのか」「痛みでストレスが強くなっていること」「抗がん剤の副作用や先生の専門じゃない場合はどの科に行けばいいか教えて欲しいこと」を書いてもっていくことを伝えました。

その際「もう様子見だと辛いんだ」と伝えましょうとお話しました。

 

まとめとつぶやき

個人的にお話を伺ったときに「副作用というよりは、足底筋膜炎の症状のようだな」と思いましたが非医療者ですので具体的名名前を出すことはやめました。

がんの相談を受けていると頭の中では「この症状だな」とか判断してしまうことがあるのですがそういうときこそ「口に出さない」よう気をつけています。

私たちの仕事は診断や治療ではないので・・・それにつなげるのが仕事なので。

 

2ヵ月後にある勉強会で高井さんと偶然お会いしました。

「足の痛みはいかがですか?」と伺うと高井さんは「私の相談を覚えていてくれるなんて」と感激され涙を流されました。

主治医より「整形外科」を紹介されそこで「足底筋膜炎の症状」だと診断され治療を受けられたことにより痛みが緩和されているとのことでした。

靴にクッション性のものをいれるなど工夫をされ、2ヶ月前は杖をついておられたのに杖なしでとても軽快に歩いておられ安心しました。

 

相談支援をしていると、その相談の上に結果がどうなったかをお知らせいただくことはあまりないのですが(吐き出したことでスッキリする人も多い)、こうして良くなった姿を見るととても嬉しいなと思います。